令和元年度安全衛生大会 社長挨拶

 日頃は弊社並びに安全衛生協議会の活動・運営に際し、特段のご配慮とご協力をいただいておりますこと、会員各社の皆様と共にお仕事をさせていただいていることでお互い安全に対する意識向上が図られていることに、重ねて感謝申し上げます。

 今年は東日本大震災発災からすでに8年を経過しております。復興ももう一息のところまで来ておりますが、最近は想像もしないような自然災害が発生し、年々その激しさを増してきているところであります。そのたびに、多くの方が被災されていることは、まことに痛ましいことであり、心からお見舞いを申し上げるところであります。この異常な自然現象を考えると、この先も何が起きるか、予想もつかない状況です。これから暑さによる熱中症にも注意が必要です。そして、梅雨に入り台風シーズンに向かっていきます。緊急事態を常に予測しながらの、現場対応をこれからもよろしくお願いします。

 

 さて、7月に入って令和元年全国安全週間が始まります。昭和3年に第1回が実施されて以来、一度も中断することなく続けられ、本年で第92回を迎えます。「新たな時代にPDCA みんなで築こうゼロ災職場」のスローガンのもと、6月は準備月間、7月1日より本週間が実施されます。弊社では、「安全第一」「人命尊重はすべてに最優先」を掲げ、無事故無災害を目標に引き続き活動を進めているところであります。

 今回掲げているスローガンの中に、PDCAとありますが、現場での「打合せ、指示・指導、ヒヤリハット、改善と安全サイクルを回して継続した管理」に置き換えられるものだと思っております。弊社環境安全本部では、会社で過去に発生した労働災害、物損事故、交通事故等の事例がいつでも社員のパソコンで閲覧できるように、安全ソフトで整理しています。今までの多くの事故発生という苦い経験のなかで、いろいろな対応・対策をしてきたことも実際確かです。その苦労も時間がたつと、人間特有びマンネリという現象の中で、忘れてしまっているのが実態であります。そして人というのは、どうしても同じ事を繰り返してしまいます。過去の事例を、もう一度振り返り、今までどうやって対応していたかを思い出さなければなりません。作業手順のもとになっていることが多々あると思います。打合せの大事さ、指示・判断の重みを改めて考えましょう。

 

 次に働き方改革についてですが、関連法案の多くが本年4月からをもって施行されております。長時間労働の是正につながる週休二日制の実施などのために、生産性の向上の取り組みのほか、担当した工事として、適正な工期設定、施工内容などへの配慮が必要であります。受発注者間でのコミュニケーションが重度な解決策のひとつと認識しております。弊社としてはいずれ土曜日の現場閉所を全現場で実施できる体制を整えるため、快適な職場環境を形成していきたいと思っております。健康経営へ向けた取り組みを促進し、仕事への意欲を高め生産性を向上させる。これらを実現するためには、弊社職員と協力会社皆さんとの協議の中で様々な意見を交わしながら、働き方改革に対してのコミュニケーションをより活発にし、より良い改善策を提案していきたいと思います。

 

 また、現場における明るく、快適な職場環境にするため、5S運動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を展開しているところです。

整理…ムダをなくす、整頓…効率的になる、清掃…問題に気付ける

清潔…先に挙げた3Sを維持すること、躾…ルールを守ること

よく理解して、具体的な言葉で行動に移していきましょう。

 

 新たな元号「令和」が始まりました。「一人ひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい。」という願いが込められているのだそうです。我々地域に根差す建設業として、「菱和建設、そして協議会会員各社」が、豊かで安全・安心な地域社会を創出し、社員並びに協力会社の皆様の生活をしっかり支えることのできるようにこれからもともに頑張っていきましょう。

菱和建設株式会社

代表取締役社長 海野 尚

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